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2011.06.01 ◇interview vol.3◇ 名越未央

インタビューリレー、本日は名越未央さんです。
大学卒業後、教師を目指すも再度京都に戻り、演劇を続ける彼女の本音に迫ります!
―今日はよろしくお願いします。
まずは演劇を始めようと思ったきっかけから教えてくださいますか?

小さいころから、なんとなく女優になりたいと思っていたんです。多分、ただ単にテレビに出たかっただけなんですけど(笑)
中学は陸上部で、高校は演劇をやりたかったんですけど、部員が3人と少なくて。じゃ大学入ったら演劇やろうと切り替えて、それにはダンスが役に立ちそうやなと思ってダンス部に入りました。それで大学受験は演劇もできるところと思って選びました。なので本格的に演劇を始めたのは立命館大学の学生劇団・西一風(しゃあいっぷう)に入ってからです。
最初は演出の人に「こんなふうにやって」って言われてやるのかなっていうイメージだったんですけど、「まず自分でやってみて」って。まず自分で考えて提示してっていう。「そんなこと役者がやらなあかんのや」ってびっくりしました。しかも、初公演では相手役も舞台に立つのが2回目、演出の人も担当するのが初めてだったんです。人手がとにかく足りなくてやるしかなかったんですけど、どうしたらいいのかわからないことだらけで。それで、よくわからんけどとにかくこの芝居おもしろくはないよな、友達とか観に来てって呼べないよなっていう不安だらけの公演を一回、二回とやっていって。でも最初に演劇はしんどいものって思って始めたから、そのあとのいろんな大変な公演でも「もうやだもうやらない」って思うことってなくて、結局、学生時代はどの公演にも出ていました。

―大学卒業して、そのまま続けて行こうという気はおこらなかったんですか?

いや、やりたいなと思いつつ、できないだろうなって思って。私、結構苦手な稽古も多かったんですよ。一番嫌いだったのは、テーマを与えられてそれに対して身体表現をするっていう流れ転換という稽古なんですけど。

―え?高校のときダンス部だったのに?

はい(笑)もちろん楽しいなって思えることもあったんですけど、あたしは普通に就職したほうがいいんだろうなって思ったんですよ。演劇を一生好きでいる自信はなくて。
でも、教師をやっていたら「いや、思ってたより好きだった」って気づきだして。それで、意外といろいろあっても続けていけるかもしれないと思って戻ってきました。教師の仕事にうんざりしたとかじゃなくて、楽しかったしやりがいはすごくあったんです。でも役者の方が没頭できる、私が一生懸命打ち込みたいのは、やっぱり演劇だなって。それで去年の3月に、仕事を辞めました。今でも母は「ほんまどうする気なん?何考えてるの?」って。父も教師なので、実家に帰ってきて父と同じ仕事をしていることが嬉しかったと思うんですけど、「やりたいことがあるならやってほしい、でもなぁ…」って。

―では、去年の3月から名越さんがどういうふうに京都に戻ってきたのか教えてください。

京都に戻るか東京に行くかどうしようかと思っていたときに、西一風の同期の三國ゲナンくんが旗揚げ公演をするっていうので声をかけてくれて。アートコンプレックス1928が会場で。学生の頃のあこがれのホールだったんですよね(笑)それでとりあえず京都に。
その公演の後、悪い芝居の「キョム!」に出演させてもらいました。代表の山崎さんが西一風の先輩で、出演させていただくのも3回目だったんです。
そのときに東京の役者さんが参加していたんですけど、その方が「京都の創作環境がうらやましい」って言ってて。京都にはじっくり作品を作れる環境が整ってるって。芝居の作り方や稽古の仕方の、京都と東京の違いを聞いてたら、私がやりたいことができるのは京都なのかなぁと思ったり。

―今の稽古場はどうですか?

実は西一風出身じゃない演出さんの作品に出るのって初めてなんですよ。で、共演者の方もスタッフさんも全員ほぼ初対面っていうのも今までなくて、しかもそれがあたしだけで、初めはほんとに緊張して。出演が決まってから顔合わせまで4カ月くらいあったんですけど、もうずーっとどぎまぎ(笑)でも顔合わせの日に初めてお会いした黒木さんが、「緊張するわぁ」ってつぶやいてて。ちょっとホッとしました(笑)
共演者のみなさんは、なんだかそれぞれすごく魅力的だなって思います。役者って、その人の内面っていうか、人間性とかがすごく大事だと私は思ってるんですけど、そういう意味でほんとにいい役者さんたちだなって。みなさん演劇に対してすごく真面目だし。稽古前後の自主練なんてもう当たり前で、忙しい方が多いのにすごいですよね。刺激を受けます。それはスタッフさんにも思うんですけど、ほんとに素敵な人が集う稽古場になってて、だからすごく魅力的な作品ができそうなんですよ。まだまだできてはないんですけど…発展途上です。ほどよい緊張感と、話しやすいやりやすい空気と、いいバランスの中で、みんなで真面目に悩みながら、少しずつ『異邦人』がたちあがってきている感じ・・・かな?(笑)

―今後、どういう風に演劇と関わりたいですか?

それはずっと考えているんですけど。ずっと続けていきたい、でもどんな風に続けていこうかって。先生やってたときって朝8時から夜8時くらいまで学校にいて、家に帰っても徹夜で仕事して、また学校行って、土日も授業の準備で全然なにもできなくて・・・っていう生活だったんです。で、すごく田舎なので芸術と関わることもなく―私、美術館とか好きなんですけど、そういうものも、もちろん演劇なんて全然観れないし。疲れて行く気力もなかったですけど、そう思うと給料半分でも今の生活ってけっこう豊かだなって。「豊かさ」っていろんな判断基準があると思うんですけど、今後も、なにか私なりの「豊かさ」を考えながら役者をしていきたいなと思ってます。

―ありがとうございました。

2011年5月9日@京都 三条烏丸
聞き手:川那辺香乃(トリコ・A)
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