--.--.-- スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011.06.06 ◇interview vol.5◇ 田中浩之(Will Be SHOCK Entrance Gate)

今日は座談会形式で田中浩之さんの話を伺っていこうと思います。
(座談会参加者:田中浩之、阪本麻紀、川那辺香乃)
川那辺香乃(以下、川那辺):今日は田中さんが演劇を始めようと思ったきっかけをまず教えてもらって、今も演劇を続けていかれている理由など、近況もろもろお伺いしたいなと思っています。
まず演劇に興味を持ったのはいつ頃なんですか?
田中浩之(以下、田中):立命館大学に入った時に新入生歓迎公演を観て、すごくカルチャーショックでやってみたいなあと思ったんですよ。
川那辺:たしか、西一風ですよね?
田中 :そうですね。
川那辺:立命館大学って他にも学生劇団ってありますよね?他も観られたんですか?
田中 :そうですね、観ました。
川那辺:その中でも西一風が良かった?
田中 :そうですね。でもそこは1回だけ公演参加しただけで辞めて、それ以降全然演劇はやってなかったんです。ちょっと人間不信に陥ってしまったこともあり、大学にもほとんど行けない状態になってしまって、大学自体を辞めるか辞めないか悩んでいた時に、同級生だった西くんっていう―Will Be SHOCK Entrance Gateのもう1人の人なんですけど、彼がまだ立命芸術劇場に在籍しているときに、作・演出する公演に「出えへん?」って言ってもらって、出ました。それが2回目。
川那辺:それは1回目公演を経験して、どれくらい期間は経ってるんですか?
田中 :2年くらい。
川那辺:その2年の期間はもう全く演劇に触れなかったんですか?ワークショップに行ったりとかは?
田中 :ワークショップも行ってなかったですね。たまに観たりはあったんすけど。
川那辺:アトリエ劇研などの外のワークショップも?
田中 :いや、劇研も知らなかったですね。外とか知らなくて。大学でやってるような公演しか観てないですね。

川那辺:では、人生2度目の公演が終わった後の話を聞かせて欲しいんですけけど。
田中 :後は、すぐにその後僕は大学を辞めて、1年ほど何もしていなかったんですけど、西くんが新しく自分で劇団を立ち上げるっていう時に「ちょっと出演してみない?」って電話がかかってきて、それが今まで続いている感じですかね。
川那辺:西くんは田中さんのどこに引かれたのでしょう?
田中 :そうですね・・・立芸の公演の時、自分の中に色々イライラしたものがあって、でもあまり人に言ったりできないので、これを機会に脚本に無いことを5分くらい喋り続けるっていうことをしまして。
川那辺:上演中に? 
田中 :はい。(苦笑)そしたらえらい喜んでくれたのは覚えてますけど。
川那辺:えっ、喜んでくれたんですか?
田中 :はい。なんか書ききれなかった話だったらしくって。
川那辺:西君の想いもくみ取って言ってた、ということ?
田中 :なんですかねえ・・・多分テンションが上がっていただけなんだと思いますけど、お互いに。
川那辺:Will Be SHOCK Entrance Gateを立ち上げてからは?
田中 :実は1回目の公演をやった後に西くんが就職して千葉に行ってしまったんですね。それで2年間全く活動してない時期があって、でもその間も色々客演で呼んでもらったので個人的には続けていました。だから結成5年になってますけど、5回しか公演してないし、1回を除いたら、残りは西さんが仕事を辞めて戻ってきたここ2年の作品ばかりです(笑)

川那辺:田中さんはご自身の劇団を立ち上げるまでは、学生劇団しか知らなかったってことですよね?なぜ烏丸ストロークロックに作品に出演されるようになったんですか?今回はオーディションですが、前作の「仇野の露」は?
田中 :全然分かんない・・・。
阪本麻紀(以下、阪本):分からんことないやん。
田中 :ええっ!?
阪本麻紀(以下、阪本):その時、男優さんを探してたんですけど、なかなかめぼしい方がいなくて、誰かいないか劇研の方に相談して何人か紹介してもらって、オーディションをしたんです。オーディションって言っても、普通に稽古場に来てもらって、ちょっと読み合わせをして話してっていうゆるい感じやったんですけど。それで「失礼しまーす」って最初入ってくるじゃないですか?第一印象がよかったんです。人あたりのいい感じが。すーっとお客さんの中に入っていける感じがしたというか。
田中 :ありがたいことです、ほんと。

川那辺:では、今やっと劇団として動き出している状況で、今後はご自身はどう展開していこうと考えてらっしゃいますか?
田中 :正直言ってわからないんです。割とつい最近まで、僕が演劇をやっていたらおかしいんじゃないかって悩んでいる時がありまして。思いつつもやってたんですけど。
川那辺:自分が役者をやることがおかしいんじゃないかと?
田中 :はい。なかなか求められる「普通」が分からないことが多くて。演劇を始めたときは、すごく変なことが出来るって思ってはまってたところがあったんですけど、段々まともな役しかやらせてもらえなくなって、「何でだろう」って起用した人に聞いてみたら、ルックスや声とか立ち居振る舞いって言われたんだけど、でもやっぱり観てると、絶対引きこもりとか経験してない人の方が芝居うまいなと思うんですよ。
阪本 :そんなことないと思うよ
川那辺:私もないと思う。
田中 :ほんまですか?僕はだいぶ柳沼さんに会って変わったのもあったんですけど、よく台詞の一語だけに捕われてしまうんですよ。一カ所ネガティブなことを言っていると、そこからしか想像力が湧かなくて、ネガティブな人間しか出来なくなってしまうんですよ。そして自分もどんどんネガティブになってしまって「普通に普通に」って「俺じゃないんだから」って読もうとするんですけど。どうしても全体通すと流していい台詞なのに、そこばかり気になってしまって。脚本に書かれてる人間とも演出家が求めてる人間とも違うことをやってしまうことが割とありまして、それで「やるべきじゃないなあ」って思っていた時期がありました。
川那辺:でも、「思ってた時期があった」ですよね? 過去ですよね?
田中 :そうですね、今回の脚本もそうですけど深いなあと思って(笑)それまでは自分の分かってもらえないところとか、ネガティブな面を無理矢理出そうとしてしまっていたんですよ。
川那辺:「自分はこういう人間です」っていうのを、役と一緒に自分ものせていた?
田中 :「表現」っていうところに甘えてしまって、誤解してやろうとしてたんですけど、そうじゃないなっていう。それに普通の方が深いし、今すごくやりたいと思ってます。
川那辺:それはすごくよかったです。聞いていてドキドキしたけど。

川那辺:少し話題を変えて、稽古場の話をさせてください。
    今回の稽古では田中さんはどういう気持ちで臨まれてますか?
田中 :極力、最初は無個性でいこうとしたんですけど、全然生まれてこないのでちょっとずつ「何も考えてないわけではないんだぞ」というところを見せていかないとと思っていて。舞台にいる自分が、訳分からなくなることもあるので、今はそのバランスで苦しんでる最中ですね(笑)今回でもなかなか自分から提案が出来なくて。
川那辺:でも、場の空気からアイデアは生まれてくるものだと思うし、柳沼さんもそう言っているから、自分で考えて何か出すというよりは、その場の空気に合わせて出すっていうことをした方がいいんですよね?
田中 :そうなんですよね。でも、逆に受けたとしても、受けた自分がよく分からなくて反応できないっていう時もあって。受けようとして結構前のめりになってたんですけど、視野が狭くなってて、全然見えなくなってしまうので、今後は広くもっていこうっていう途中なんです(笑)

田中 :実は近いうちに小さくても一度は自分の作・演出をしようと思っているんですけど。
川那辺:自分で書くのはされたことはあるんですか?
田中 :あります。けど自分で読んで面白くなくて「もう、つまんない人間だなあ!」とか思ってしまいます。
川那辺:いつ頃しますか?
田中 :じゃあ、12月を目処に!
阪本 :目処にじゃなくて、12月にね!(笑)
川那辺: どこでやります?
田中 :ずっとやってみたいって思っている小さい小屋があって、町家を改装してて。そこでやってみたいなとは思ってます。
阪本 :いいね! やってみたい空間があるんやったらそうした方がいい。私も初めて自分で書いた作品を上演したところはインド料理屋さんやったもん。インド料理屋さんの奥に、画廊っていうか、ギャラリーみたいなスペースがあって。
川那辺:でも他の国、特にヨーロッパの方だと、多くのお店がパフォーマンスしたいって言ったら結構気軽に貸してもらえるんですって。それこそストリートライブみたいな手軽な感覚でやってるんみたいで。そういう場があると、それこそCTTじゃないですけどやっぱり鍛えられてるっていうのはあるのでどんどんやっていった方がいいと思います。
ではみなさん、是非ご来場ください。(笑)
阪本 :田中くん作演出。
川那辺:出演者決めないとね?
田中 :西くんには出てもらいたいんですけどね。できれば二人芝居をやりたくて。
でも人を使う自信が無いです。
阪本 :それはすごく勉強になるで!
田中 :でもなあ、知らない人に自分の言葉を届ける自信がないんすよね。自分が思ってるように動いてもらうとか、ほんま、もう・・
阪本 :うん。そういうところが絶対勉強になるからやった方がいいよ!(笑)
川那辺:がんばって!
田中 :・・・はい(苦笑)ありがとうございます。
川那辺:こちらこそありがとうございました。


2011年5月11日@京都 河原町三条付近
スポンサーサイト
トラックバックURL
→http://ihojinkyoto.blog101.fc2.com/tb.php/26-d00fe7d2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
​ ​